~ 2級FP技能士 独学合格への道 ~

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2級FP技能士 2008年9月学科試験 問題 3

ライフプランニングと資金計画

 労働者災害補償保険(以下「労災保険」という)に関する次の記述のう
ち、最も不適切なものはどれか。

1.労災保険の適用を受ける労働者には、適用事業所に使用され賃金を支払わ
  れる者であっても、アルバイトやパートタイマーは含まれない。
2.日本国内の継続事業を行う事業主から派遣されて、海外で就業する者は、
  特別加入について政府の承認を受けていれば、労災保険の保険給付を受け
  ることができる。
3.労災保険は、業務上の事由または通勤による労働者の負傷、疾病、障害、
  死亡等に対して、保険給付を行う。
4.労災保険の保険料は、全額、事業主が負担する。



中野克彦
 解説者:中野 克彦

   (経営コンサルタント、CFP(R)、1級FP技能士)




解答と解説 正解:1 【労災保険の基本】


 過去の出題をみると、意外と出されているのが労災保険。でも、テキストや参考書をみると、そんなにページを割いていません。講座に通っても、そんなに詳しい解説はされないことが多いようです。そこで、今回はこの問題を通して、労災保険全般についてマスターしていきましょう。


1.×:たとえ1日しか働かないアルバイトやパートタイマーであっても、労
    働者に含まれます。

2.○:日本から海外に就業する場合、政府の承認を受けていれば、労災保険
    の保険給付を受けることができます。

3.○:労災保険の給付の対象になるのは、業務災害(業務上)および通勤災
    害(通勤途上)において、労働者の「負傷、疾病、障害、死亡等」に
    対して保険給付が行われます。

4.○:労災保険の保険料は、他の社会保険と異なり、全額事業主が負担しま
    す。


労災保険で押さえておくべきことは、

 ?給付の対象者はどんな人なのか
       ↓
 ?労災に該当する保険事故とはどのようなものなのか
       ↓
 ?どのような保険給付があるのか

ということです。それぞれ詳しく見ていきましょう。



(1) 労働者(給付の対象者)

 労災保険に加入している「適用事業者(会社)」で働いていて、保険給付の対象になる者を適用労働者といいます。少々、かたくるしいので、次の例を見ることで理解していきましょう。

┌───────────────────────────────────┐
│○:パート、アルバイト                        │
│   → 本問でも出題されましたが、適用労働者になります       │
│○:外国人労働者、不法入国した外国人労働者              │
│   → 不法入国したものであろうがなかろうが、適用労働者になります │
│×:自営業者                             │
│   → 自営業者は労働者ではないため対象外です           │
│     しかし、特別加入をすることで、その対象になります      │
│×:会社の経営者                           │
│   → 経営者は、労働者ではなく使用者なので、給付の対象になりません│
│×:海外の日本企業に現地採用された日本人               │
│   → 日本から赴任したのではなく、海外で現地採用された人は、日本人│
│     であっても給付の対象にはなりません             │
└───────────────────────────────────┘


(2) 業務災害と通勤災害

? 業務災害(業務上)

 業務災害とは、仕事中にケガなどをしてしまったときのことを言います。業務災害と認められるには、「業務起因性」や「業務遂行性」がある必要がります。

 業務起因性・・・簡単に説明すると、「この仕事をしていなければケガなど
         しなかったのに・・・」ということです。業務との相当な
         因果関係があるかどうかが問われます。

 業務遂行性・・・これは仕事中にケガなどをしたかどうかということです。
         とてもわかりやすいですね。業務起因性の判断基準になり
         ます。


? 通勤災害(通勤途上)

まずは、下記の図を見てください。

  ┌───┐      ○       ┌────┐
  │   │←────────────→│    │
  │住 居│              │就業場所│
  │   │←─────   ←────│    │
  └───┘  ×   ↑ │  ○  └────┘
         ↓   │ │           
日常生活に必要なら○  ×│ │×          
             │ │           
             │ ↓           
           ┌─────┐         
           │よりみち先│中断・逸脱    
           └─────┘         


通常、住んでいる住居から就業場所である会社までの往復は、合理的な経路であれば通勤災害の対象になります。

しかし、会社の帰りに「よりみち」をした場合、そこから通勤災害の対象とはならず、そこでケガをしても給付の対象にはなりません。

しかしながら、スーパーで夕飯の買い物をするなど、日常生活に必要なことについては、合理的な経路に戻った時点で、通勤災害の対象になります。


(3) 労災保険の保険給付

労災保険の保険給付は、次のように8種類あります。しかしながら、まず2級の試験で問われることはないので、参考までに紹介しておきます。

   ┌───────────┐
   │? 療養(補償)給付 │
   │? 休業(補償)給付 │
   │? 傷害(補償)年金 │
   │? 障害(補償)給付 │
   │? 介護(補償)給付 │
   │? 遺族(補償)給付 │
   │? 葬祭料(葬祭給付)│
   │? 二次健康診断等給付│
   └───────────┘



さて、労災保険の全体像について整理してみました。過去問題は問題を単純に解くだけでなく、出題されたテーマについてしっかりと整理しておくことが大切です。


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2級FP技能士 2008年5月学科試験 問題 5

ライフプランニングと資金計画

 雇用保険の基本手当の受給対象者のAさん(43歳)に対して行った次
のアドバイスのうち、最も不適切なものはどれか。なお、基本手当に関し
て、各選択肢に記載されている以外の受給要件はすべて満たしていること
とする。

1.基本手当を受給するためには、住所地を管轄する公共職業安定所に行き、
  求職の申込みを行ったのち、離職票を提出しなければならない。
2.基本手当の支給を受けるためには、一定期間ごとに公共職業安定所に行き、
  求職活動を行ったことを証明して失業の認定を受ける必要がある。
3.公共職業安定所への求職の申込みが遅くなると、所定の給付日数分の基本
  手当を受けることができないこともある。
4.基本手当の日額は、離職日以前3ヵ月間に支払われた賃金総額を90で除
  して求める。



中野克彦
 解説者:中野 克彦

   (経営コンサルタント、CFP(R)、1級FP技能士)




解答と解説 正解:4 【雇用保険の基本手当】


 2級の学科試験では、あえて出題の少ない雇用保険を選んでみました。出題が少ない分、あまり勉強をしていない方もいるのではないかと思ったのがその理由です。この問題を通して、基本手当についてマスターしておきましょう。


1.○:基本手当を受給するためには、公共職業安定所に離職を提出する必要
    があります。

2.○:基本手当の支給を受けるためには、指定された日(4週間に1度)に
    管轄の公共職業安定所に行き、失業の認定を受ける必要があります。

3.○:基本手当を受給できる期間は、原則、離職の翌日から数えて1年間で
    す。この期間を過ぎると、基本手当を受けることができなくなってし
    まいます。

4.×:基本手当の日額は、離職日以前の6ヶ月間に支払われた賃金総額(賞
    与等は除く)を180で割って算出します。


2級試験で出題される雇用保険は。失業等給付になります。失業等給付は、求職者給付、就職促進給付、教育訓練給付、雇用継続給付の4種類があります。今回はその中の求職者給付についての出題です。

求職者給付の基本手当を受けることができるのは、倒産、解雇等による離職者である特定受給資格者、障害者等の就職困難者、これら以外の受給資格者になります。試験対策としては、特定受給資格者、一般の受給資格者になります。


基本手当



(1) 受給資格要件

 一般受給資格者:離職の日以前2年間に、被保険者期間が通弾で12か月以上あること
 特定受給資格者:離職の日以前1年間に、被保険者期間が通弾で6か月以上あること


(2) 受給手続

        離 職
         ↓
   求職の申込み(離職票が必要)
         ↓
      受給資格の決定↓
         ↓
 対象期間内に原則2回以上の求職活動←┐
         ↓         │
 失業の認定(4週間に1回ずつ行う) │
         ↓         │
      基本手当の支給──────┘


(3) 賃金日額と基本手当の日額

         直近の6ヶ月間の賃金総額(賞与除く)
 賃金日額 = ───────────────────
               180日

 基本手当の日額 = 賃金日額 ×(80/100?50/100)・・・60歳未満
                 (80/100?45/100)・・・60?65歳未満


(4) 待機期間と給付制限

 求職の申込みをした日以後、失業している日が通算して7日に満たない間は基本手当は支給されません。これを待機期間といいます。

 自己都合によって離職した場合、待機期間が満了したあと、最高3ヶ月間は、基本手当が支給されません。これを給付制限といいます。


(5) 所定給付日数

 受給資格者が基本手当の支給を受けることができる日数をいいます。
一般の受給資格者は被保険者期間によって、特定受給資格者は、被保険者期間と年齢によって所定給付日数が異なります。


さて、雇用保険の基本手当について整理してみました。過去問題は問題を単純に解くだけでなく、出題されたテーマについてしっかりと整理しておくことが大切です。


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2級FP技能士試験は、3級に比べ学科も実技も広さと深さが増していますが、共通している部分もかなりあります。2級でしか勉強しない部分をまず押さえることが効率的に勉強をする方法の一つです。「独学」での合格も十分可能です。


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